ドラマはフィクションである・・・と言うのを前提とすると、今はてなダイアリー上を賑わせている「ケータイ小説」論議は、「フィクション性の強弱とリアリティの強弱の関係」に集約されるのではないかと思う。
つまり、「フィクション性の高いものを書く時はリアルに書くな」「フィクション性の低いものを書く時はリアルに書け」と言うことであり、「フィクション性の高いものをリアルに書くと嘘っぽさが増す*1」ということである。
今回の場合は・・・
今回問題になっているこの人のこの文章の場合、フィクションともノンフィクションともどっちとも取れる内容であるのが問題である気がする。
この文章は「嘘だ」=「完全にフィクション」と最初から決めてかかっている人は、このリアルな文体を「嘘の塗り隠し」「余計嘘っぽい」と思うだろう。
逆に、この文章を「真実だ」=「ノンフィクションである」と思っている人は、このリアルな文体を「文章に合った良い文体だ」と思うのだろう。
また、この文章を「嘘っぽい」=「フィクション性が低い」と思っている人は、このリアルな文体を「リアリティを高めていて良い」と思うのではないだろうか。
まあ
私は楽しめるのなら嘘でも本当でも私は構わないが・・・
*1:リアルに書くことで嘘っぽさをごまかしている・・・とも言う
